本記事では、ブロックチェーン技術を活用した新たなデジタルアートの形、NFT写真について解説します。NFTとは何か、NFT写真の作成・出品方法、売買やマーケティング手法、そして日本市場での現状と未来、さらには法律や税金の観点からもNFT写真を理解するためのガイドとなります。これからNFT写真に興味を持ち、NFT写真を作ってみたいと思っている方、この記事を読むことでNFT写真の世界への一歩を踏み出すための参考になれば幸いです。

サトシくん、「NFT写真」という言葉を聞いたことがあるかね?

NFTって最近たまに耳にするのですが、きちんとわかってないんですよね。。。
さらに写真と何か関係があるんですか?
NFT写真入門と市場の現状
NFTとは何か

WEB3博士:では、まずはNFTの解説から始めるとしよう。NFTとはNon-Fungible Tokenの略じゃ。直訳すると「非代替可能なトークン」なのだ。
サトシくん:ぜんぜんわかりません!初心者の僕にももっとわかりやすく説明してください!
WEB3博士:簡単に言うと、「世界でたった1つ」ということじゃ。絵画の原画や、オリジナルの彫刻、貴重な宝石などは世界で1つしかないじゃろ?それが「希少性」として価値を生むわけじゃ。それをデジタルデータでも証明しているのじゃ。
サトシくん:なるほど。デジタルデータは基本的には簡単にコピーできますもんね。
WEB3博士:そうじゃ。Web3では見える化された価値を「トークン」と呼ぶ。各トークンが独自の属性を持っていて、交換可能なFTと交換出来ないNFTの2種類あるということじゃ。
仮想通貨とNFT

WEB3博士:仮想通貨とNFTは密接に関連している。どちらもブロックチェーン技術が基盤となっておるのじゃ。仮想通貨は交換可能なFTの一種じゃな。
サトシくん:仮想通貨といえばビットコインが有名ですね。
WEB3博士:そうじゃ。例えば私が持っている1ビットコインはサトシくんが持っている1ビットと交換可能なわけだ。これがFTということになる。
サトシくん:ビットコインをNFTと交換する、ということですか?
WEB3博士:ビットコインは「決済」に特化したブロックチェーンなのじゃ。NFTはイーサリアムというビットコインとは異なるブロックチェーン技術が使われることが多い。イーサリアムには決済機能の他に取引内容を記述できる「スマートコントラクト」機能がある。この機能を活用してNFTを作るのじゃ。
サトシくん:じゃあ、イーサリアム(ETH)を持っていればNFTを作れるんですか?
WEB3博士:そうじゃな。ETHを使ってNFTの売買をしたり、NFTを発行する際の手数料を支払うことができる。しかし、当然ただETHを持っているだけではNFTを作ることはできない。自分がNFTとして作りたい写真や音楽などのデジタルコンテンツが必要じゃ。イーサリアムなどの仮想通貨とデジタルコンテンツを準備しておき、後ほど説明するプラットフォームに登録してはじめてNFTとなる。
NFTのトークンとは
WEB3博士:さて、NFTの「トークン化」についてだが、これはデジタル作品に「一意性」を与えるものなのだ。
サトシくん:それって具体的に何ですか?
WEB3博士:上で説明した「世界でたった一つ」を証明する手続きをする、ということじゃな。例えば、サトシくんがスマホで写真を撮ったとしよう。これをNFTとしてトークン化できるのじゃ。すると、その写真の所有権がブロックチェーン上に記録される。これにより、写真の所有者が誰であるか、その写真がどのように取引されてきたかなどの情報が透明になるのだ。
サトシくん:なるほど!ただの写真が「世界に1つしか無いアート」に変わるんですね!
写真をNFT化すると2次流通(中古市場)でも作者はロイヤリティを得れる
WEB3博士:写真をNFT化することで起こる変化の1つが、二次市場、今のアートでいうと中古市場だな、ここでの売買時にも作品の制作者がロイヤリティを受け取れる点じゃ。
サトシくん:なるほど!アートの中古売買は、一般には制作者に収益が入らないですよね。この仕組みならば作品を販売した後もクリエイターには継続的に収益が見込めるということですね!
WEB3博士:その通りじゃ、サトシくん。作品がデジタルだからといって著作権が脅かされることはないのだ。音楽はすでに動画サイトの再生回数など著作者に利益が分配される仕組みがあるが、写真などのアートもNFT化で、クリエイターとコレクターの間で新しい取引形式がうまれようとしているのじゃ。
NFT写真の市場と現状
WEB3博士:それでは、NFTの市場について話そう。
サトシくん:実際に活用が進んでるんですね!
近年のNFT写真市場
WEB3博士:有名なエピソードとして、Ghozali(ゴザリ)現象とよばれたムーブメントがある。
サトシくん:それはどんなムーブメントなのですか?
WEB3博士:インドネシア在住の大学生Ghozali Ghozaloは、2017年から毎日自撮り画像を撮影し、2021年にNFTマーケットプレイス「OpenSea」にてコレクションとして販売していたのじゃ。それがなんと2日間で合計1億円以上の高値で取引され、全世界で話題となったのじゃ。
サトシくん:それはすごいですね!
WEB3博士:そうじゃ。近年そういったエピソードが相次ぎ、NFTの市場は急速に拡大している。またNFTの写真活用はアート界だけでなく、音楽やスポーツといった他の業界でも注目を集めているのだ。
サトシくん:それはどうしてですか?
WEB3博士:それは、ファンとの関係性をさらに強める手段として活用できるからじゃ。
サトシくん:関係性、、、具体的にはどういうことですか?
WEB3博士:NFTはデジタルコンテンツに独自性を持たせ、その所有権をブロックチェーン上で証明できる。これにより、ファンに希少性の高いコンテンツを配布できるわけじゃ。例えばスポーツの名シーンの写真を公式に自分だけが所有できる、という満足感が得れるわけじゃ。実際に米国ではバスケットボールやアメリカンフットボールで、日本でもJリーグやプロ野球で試合中の写真や動画をNFT化した販売が始まっておる。
NFTの主要プラットフォーム:OpenSea,SuperRare,Rarible
WEB3博士:NFT写真を取引する主要プラットフォームには、OpenSea、SuperRare、Raribleなどがある。これらはNFTマーケットプレイスと呼ばれ、クリエイターはここで自分のNFT写真を出品し、コレクターは購入するのだ。
サトシくん:それぞれのプラットフォームはどう違うんですか?
WEB3博士:それぞれに特徴がある。例えば、OpenSeaは最大のNFTマーケットプレイスで、様々な種類のNFTが取引されている。SuperRareは、限定的なデジタルアート作品を扱う。Raribleは、ユーザーが自分でNFTを作成・販売できる点でユニークなのだ。
NFT写真の価値と将来性
WEB3博士:NFT写真の価値は、その一意性と、所有権の明確性、二次市場での売買時にオリジナルのクリエイターが利益を得られる点にある。そして、これらの要素が組み合わさることで、NFT写真の将来性は非常に高いと言えるのだ。
サトシくん:なるほど、これからどんどん成長が見込まれますね!
WEB3博士:その通りじゃ。NFT写真の市場はまだ新しい。しかし、その特性を理解し、適切に活用すれば、クリエイター、コレクター、そして全体のデジタルコンテンツ業界にとって大きな価値を生み出すことができるのだ。
この章では、NFT写真についての基本的な知識と、その市場について説明しました。NFT写真は一意性を持つデジタルアセットで、ブロックチェーン技術によりその所有権が証明されます。NFTの市場は急速に拡大しており、その価値と将来性は高いとされています。また、NFT化された写真はOpenSea、SuperRare、Raribleなどのプラットフォームで取引されています。
NFT写真の買い方・作成および出品方法
WEB3博士:それでは、NFT写真の買い方・作成および出品方法について話そう。作る・売る・買うはすごく簡単にできるのじゃ。
NFT写真の買い方
仮想通貨取引所に口座開設
WEB3博士:NFTを売買するには仮想通貨(暗号資産)が必要になる。まずは取引所の口座開設じゃな。これは証券会社や銀行に口座を開設する方法と似ておる。国内ではcoincheckやBitFlyer,DMMなど様々な取引所があるので、じっくり選んでみると良いぞ。
サトシくん:なるほど。まずは取引所に口座を開設して現金を入金するんですね。それからどうするのですか?
WEB3博士:取引所では例えば日本円をイーサリアムに両替するようなイメージじゃな。そうやって購入した暗号資産を自分のウォレットに送金する。
Walletの設定とETH(イーサリアム)の入金
WEB3博士:次にウォレットを設定し、取引所で入手したETH(イーサリアム)などの仮想通貨を入金するのだ。
サトシくん:仮想通貨専用のお財布を持つということですね!具体的にはどんなウォレットがあるのですか?
WEB3博士:ウォレットについては別の機会に改めて詳しく解説するが、NFTの取引にはMetamaskというWebブラウザと連携しているウォレットがよく使われておる。ウォレットに入ったイーサリアム(ETH)を使って、NFTを作成する際に発生するガス代と呼ばれている手数料を支払うのじゃ。またこのウォレットで販売された後の収益も受け取れるのじゃ。
NFT写真の作成方法
デジタルコンテンツとしての写真を準備する
サトシくん:僕でも簡単にスマホで撮った写真をNFT化できるんですか?
WEB3博士:そうじゃ。意外に難しくないぞ。自撮りや風景写真でも構わない。写真をNFT化して出品、販売するためには、当然ながらまず写真をデジタルコンテンツとして用意する必要があるのだ。
サトシくん:NFT化させる素材が必要ですもんね。
WEB3博士:そうじゃ。まずはJPEGやPNGなど、デジタルフォーマットでの写真を用意しよう。高級な一眼レフで撮った写真でも、スマホで撮った写真で構わない。ただし自分で撮影した写真に限るんじゃぞ。また人が写っている写真はちゃんと肖像権なども考慮しておこう。そしてそのデジタルファイルをNFTとしてトークン化するのだ。
写真をNFTに変換するプロセス
WEB3博士:写真をNFTに変換するプロセスはいくつかある。もっとも手っ取り早い方法は、NFT化したい写真をOpenSeaなどのプラットフォームにアップロードし、そのデジタルアセットをたった1つのトークン(価値)として記録するというものじゃ。
サトシくん:それはどうやって行うのですか?
WEB3博士:具体的な手順は後ほど詳しく説明するぞ。
Photoshopなどを用いたNFT写真の作成手順
WEB3博士:NFT写真の作成にはPhotoshopなどの画像編集ソフトウェアがよく使われておる。クリエイターはこのソフトウェアを用いて自分の作品を作り、それをデジタルフォーマットで保存するのだ。
サトシくん:でもPhotoshopは結構高額なツールですよね。そのような高価なツールを使わないといけないのですか?
WEB3博士:そんなことはない。実はパワーポイントやGoogleスライドなどのプレゼンテーションツールでも写真の編集はできる。最近ならCanvaなどのオンラインツールも充実しておるな。
サトシくん:そのようなツールで作成した作品をそのままNFTにできるんですか?
WEB3博士:残念ながら、そうではない。作成した作品をNFTにするためには、その作品をネットにアップロードし、NFTとしてトークン化する作業が必要だ。
NFT写真の出品方法
出品するプラットフォームの選択とアカウント開設
WEB3博士:NFT写真を出品するためには、まず適切なプラットフォームを選び、そこでアカウントを開設する必要があるのだ。
サトシくん:どんなプラットフォームがあるんですか?
WEB3博士:それは自分の作品やターゲットとするコミュニティによるな。世界最大のNFTマーケットプレイスであるOpenSea(オープンシー)を始めとして、Rarible(ラリブル)、SuperRare(スーパーレア)などのプラットフォームがある。それぞれ使えるブロックチェーンや出品方法などが異なるので、自分に合ったプラットフォームを選ぼう。
作品のアップロードして出品する
WEB3博士:そして自分の作品をプラットフォームにアップロードし、出品するのだ。
サトシくん:出品は簡単にできるんですか?
WEB3博士:そうじゃな。最小限であればフリマアプリに出品するぐらいの設定でも出品はできる。ただ、作品の価格、説明、ロイヤリティなど細かい設定にも注意を払おう。ブロックチェーンはその特性上、一度処理が確定すると後から変更ができないのだ。はじめは色々試して、自分にぴったりのやり方を見つけてみよう。
この章では、NFT写真の作成と出品方法について解説しました。まず、写真をデジタルコンテンツとして用意し、それをNFTとしてトークン化します。そして、選択したNFTマーケットプレイスでアカウントを開設し、イーサリアムウォレットを設定します。その後、作品をアップロードし、出品をします。作品の価格設定やロイヤリティ設定などの細かい設定も重要です。
NFT写真の売買と稼ぐためのマーケティング手法
WEB3博士:さて、次はNFT写真の売買方法とマーケティングについて語るとしよう。
NFT写真の売り方・買い方
マーケットプレイスでの売買の仕組み
WEB3博士:NFT写真の売買は、主にマーケットプレイス上で行われるのだ。
サトシくん:マーケットプレイスとは何ですか?
WEB3博士:それは、作品を売買する場所のことじゃ。アーティストとコレクターが出会う場所とも言えるな。NFTのマーケットプレイスには世界的にはOpenSea、Rarible、SuperRareなどが有名じゃ。OpenSea(オープンシー)のコレクションは、一度見ておいて損はないぞ。
オークション形式での販売もできる
WEB3博士:NFT写真は固定価格でも、オークション形式でも販売ができる。オークション形式では、最高額を提示した人がその作品を落札するのだ。
サトシくん:オークション形式で販売するメリットは何ですか?
WEB3博士:それは、作品が高値で落札される可能性があるということじゃ。また、オークションは作品への関心を高め、競争を生むことで価値の向上が見込めるな。
二次売買に伴うロイヤリティを受け取ることも
WEB3博士:また、NFTにはロイヤリティという概念があるのだ。これは作品が二次売買されたときに、その売上の一部が元のアーティストに支払われるというものじゃ。
サトシくん:それはアーティスト、クリエイターにとって大きなメリットですね。
WEB3博士:確かにそうじゃ。一度作品を売った後でも、その作品が転売されるたびにクリエイターが儲かる仕組みを作れる。これもNFTの大きな特性の一つじゃ。
NFT写真で稼ぐためのマーケティング手法
NFT写真とSNSの連携
WEB3博士:さて、NFT写真で稼ぐためには、マーケティングが重要になる。一つはSNSとの連携じゃ。アーティストはTwitterやInstagramなどを使って、自身の作品を紹介し、ファンやコレクターと交流するのだ。
サトシくん:それによって、作品に対する関心を集められますね。
WEB3博士:その通りじゃ。また、自分の作品がどのように受け取られているかを知るためのフィードバックも得られるな。
コレクターを引き込むマーケティング手法
WEB3博士:また、コレクターを引き込むためのマーケティング手法としては、限定作品の発行やコラボレーション、特別なイベントの開催などがある。
サトシくん:それらの手法は、作品の価値を上げることにも繋がるのですね。
WEB3博士:確かにそうじゃ。作品の希少性を高めたり、特別感を出すことで、コレクターの購入意欲を刺激するのだ。
フォロワーへgiveaway(無償提供)も
WEB3博士:そして最後に、giveawayという手法もあるのだ。これはtwitterなどのSNSを通じて自分の作品を無料で配布するのじゃ。これによって新たなファンを獲得したり、既存のファンとの関係を深めたりできるな。
サトシくん:それはファンにとっても嬉しいサプライズですね。
WEB3博士:その通り。ただし、これは既に一定のファンを獲得している場合に、効果的な手法と言えるな。
この章では、NFT写真の売買方法とマーケティングについて解説しました。まず、マーケットプレイスでの売買の仕組み、オークションと落札、ロイヤリティと二次売買について解説をし、具体的なマーケットプレイスのご紹介をしました。またNFT写真のマーケティング手法について、SNSの活用、コレクターを引き込む手法、giveawayなどを例に解説しました。
NFT写真と日本での現状
仮想通貨取引所でもNFT写真は扱っている
WEB3博士:日本でも仮想通貨取引所は活発になってきており、その中でも特にCoincheckやbitFlyerなどは有名じゃ。
サトシくん:それらの取引所では、NFT写真も扱っているのですか?
WEB3博士:NFTが扱える取引所もある。Coincheckは2021年にNFTマーケットプレイスを開設しておる。
NFTが買える日本の取引所、マーケットプレイス
サトシくん:それなら、日本の仮想通貨ユーザーでも手軽にNFT写真に触れることができるんですね。
WEB3博士:そうじゃな。また、楽天、GMO、ラインなどの大手IT企業もNFTのマーケットプレイスを運営しておる。
日本でのNFT写真の取り扱い状況
WEB3博士:確かにそうじゃ。日本ではまだNFT写真の認知度はそれほど高くないかもしれないが、上述したように大手企業が運営する取引所で取引が行われており、少しずつ普及していると言えるな。
サトシくん:これから日本でもNFT写真の市場が広がっていく可能性があるんですね。
日本人アーティストとNFT写真
WEB3博士:その通りじゃ。さて、次に日本人アーティストとNFT写真について見ていくとしよう。
サトシくん:日本人のアーティストもNFT写真を出品しているんですか?
著名人、イラストレーター、写真家によるNFT写真
WEB3博士:そうじゃ。実際には著名人やグラフィックデザイナー、イラストレーター、写真家など、多くの日本人クリエイターがNFT写真を作成・出品しているのだ。
サトシくん:例えばどんな方が出品しているんですか?
WEB3博士:例えば女性芸能人では広瀬すず、のん(能年玲奈)などが、NFT写真を出品しておる。お笑いでは、たむらけんじ、YouTuberではヒカル、ラファエルの出品が話題になったな。
サトシくん:アーティストではどうですか?
WEB3博士:例えば、公務員写真家・鎌田光彦氏、世界的航空写真家・まいけるひとし、写真家のrk氏たちがNFT写真を作成し、世界中で注目を集めておるな。
サトシくん:日本人アーティストも活躍しているんですね!
日本人クリエイターの成功事例
WEB3博士:その通りじゃ。一部のアーティストはNFT写真の販売で大きな成功を収めており、その作品は世界中で高値で取引されているのだ。
サトシくん:それはすごいですね。それだけ価値のある作品を作れるということは、それだけの才能と努力、時代への感度が高いということですね。
デジタルアートとの融合:ドット絵、ゲームなど
WEB3博士:その通りじゃ。また、日本にはドット絵やゲームなど、デジタルアートの強みを活かす文化があり、これらがNFT写真と融合することで、独特な作品が生まれているのだ。
サトシくん:日本のデジタルアートが世界に認知されていくきっかけにもなりそうですね。
本章では、NFT写真と日本の市場について解説しました。日本の主要仮想通貨取引所であるCoincheckではNFTの取引ができ、日本円との送金・取引も可能です。また、日本人アーティストの間でもNFT写真への関心が高まっており、一部のアーティストの作品は、世界中で高値で取引されている。日本独自のデジタルアートの要素を取り入れたNFT写真は、世界から注目を集めてます。
NFT写真を扱うにあたっての制度の理解(著作権や税金)
NFT写真と著作権
NFTと著作権法の関係
WEB3博士:まずはじめに、NFTと著作権法の関係について説明するぞ。NFTはデジタルなアセットをトークン化し、所有権を証明する。しかし、法的には著作権はNFTとは別の概念じゃ。
サトシくん:つまり、NFTを持っている=作品の著作権を持っている、というわけではないんですね?
WEB3博士:その通りじゃ。作品の作者が自分の作品を複製や公表する権利を持つ、ということを意味しているのじゃ。
写真の複製とコピー
WEB3博士:NFTを購入しても、作品の所有権を意味するが、作品の著作権を得たわけではない。つまり、購入者はその写真を複製や公開する権利を得ていないのだ。
サトシくん:それは少し意外でした。NFTを購入したけど、勝手に複製や公開はできないんですね。
WEB3博士:その通りじゃ。仮に名画を保有しても、その名画の著作権が切れてなければ勝手に複製をして販売してはいけないのと同じじゃな。
NFT写真と税金
NFT写真から得られる収入と税金
WEB3博士:次に税金の話に移るが、NFT写真から得られる収入は、所得として課税されるのだ。
サトシくん:所得として課税されるんですね。では、その所得は何に分類されるんでしょうか?
手数料と税金の関係
WEB3博士:それは所得の種類や税法による。売上の金額によっては確定申告が必要になる場合もある。2023年の時点では、事業として営んでいない限りは、基本的には「雑所得」に区分される。このあたりは税理士に確認したほうが良い。また、プラットフォームでの販売に関連する手数料や、NFTの作成に関連するコストも、税法上の経費として扱うことができる場合がある。
NFT写真と仮想通貨の税制
WEB3博士:さらに、NFT写真が仮想通貨で売買される場合、その取引は仮想通貨の税制にも影響される。仮想通貨の売買による所得は、一部の国では資本所得として扱われ、その税率が適用されるのだ。
サトシくん:なるほど、NFT写真の売買は仮想通貨の税制も関係してくるんですね。
WEB3博士:そういうことじゃ。NFT写真の取引をする際は、著作権法や税法などの法的な側面を理解しておくことが大切なのだ。
NFTと著作権法の関係や、NFTから得られる収入の税法を理解することは重要です。NFTを持つことは作品の所有権を示すものですが、著作権、つまり作品の複製や公開の権利を得たわけではありません。また、NFT写真から得られる収入は、所得として課税され、それは仮想通貨の税制にも影響されます。
NFT写真に関するまとめ
NFT写真への参入方法
WEB3博士:これまで見てきた通り、NFT写真への参入はまず自身の写真をデジタルアートとしてNFTに変換することから始まる。その上で、OpenSeaやRaribleなどのマーケットプレイスにアカウントを開設し、イーサリアムなどの仮想通貨をwalletに入金して、作品をアップロードし、出品する。それが基本の流れじゃ。
サトシくん:はい、それで写真が売れると、その売上が自分のwalletに入るんですよね?
WEB3博士:その通り、売上は自分のwalletに送られる。ただし、出品時や売買時には手数料が発生するので注意が必要だな。
NFT写真の将来性と課題
WEB3博士:NFT写真の将来性は大きい。デジタルアートの世界では新たな価値を生み出しており、写真家やアーティストにとって新たな収益源にもなり得る。だが、まだまだ発展途上であり、ロイヤリティの管理や著作権の問題など、解決すべき課題も多いのだ。
サトシくん:NFT写真、とても興味深いです。でもやっぱり法的な問題や、仮想通貨の使い方など難しそうな部分もありますね。
NFT写真と日本市場の現状と未来
WEB3博士:日本のNFT市場はまだまだ成熟していないが、一部のアーティストや著名人がすでにNFTを利用している。また、日本の仮想通貨取引所も次々とNFTの取り扱いを開始しており、日本市場の未来は明るいと言えるだろう。
サトシくん:これからの日本のNFT写真の市場、楽しみになってきました!
NFT写真の世界は広がりを見せています。参入方法から、法律や税制まで幅広く見てきましたが、一貫しているのは、デジタル化とブロックチェーン技術が生み出す新たな価値と可能性です。ただし、それらをうまく利用していくには、まだ解決すべき課題も多くあります。それには法律や税制、ロイヤリティ管理などのより深い理解が必要です。また、日本のNFT市場はまだ発展途上ですが、日本人アーティストによるNFT作品の成功や取引所の積極的な取り組みから、明るい未来が予想されます。この記事を通じて、NFT写真の世界に興味を持ち、参入を検討している方が一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。
本記事は現在編集中です。本記事についてのご意見・ご要望は、お問い合わせページからご連絡をお願いします。